花巻東が8大会連続で4強入りした。9-2の7回コールドで盛岡四に快勝。高校通算48本塁打の4番田代旭捕手(3年)が、先制打と決勝打を含む5打数3安打3打点と躍動した。2年生スラッガーの3番佐々木麟太郎内野手は、今季公式戦1号となる高校通算67号(公式戦13本、練習試合54本)を放つなど4打数2安打2打点。中軸そろい踏みの花巻東は、28日の準決勝で久慈と対戦する。

 

田代で始まり、田代で締めた。初回1死一、二塁で右翼線へ先制の適時二塁打。6点リードの7回2死一、二塁では「コンパクトに」と1ストライクから左中間へ7回コールドを決める適時二塁打を放った。「2アウトのチャンスだったので、麟太郎が凡打して、自分で決めてやろうと思ってました」。前打者の佐々木麟が三邪飛に倒れ、気合十分。2回の適時打含む3本の二塁打で4番の役割を果たした。

攻守でより高いレベルを求めているからこそ満足感はない。2回に5連打などで一挙5得点。3回までに大量8点リードも、6回に2失点し、圧倒しきれなかった。「ビッグイニングを作れたのは良かった」。打撃面で収穫を得て、守備も無失策。ただ「点差がついてからゼロで行けずに甘さが出てしまった」。完璧なゲーム運びをできなかったことを反省した。

この試合は先発メンバー9人中7人が左打者。右翼から左翼方向に風が吹いていたこともあり、チームとして逆方向への打撃を徹底した。佐々木麟が3回に放った推定飛距離120メートルのソロ本塁打も、風を味方につけて左中間に運んだもので、田代の二塁打も3本中2本が流し打ち。佐々木洋監督(46)は「バッター陣がしっかりと反対方向に意識を持ってくれたのは良かった」と評価した。

4大会連続優勝へ、あと2勝に迫った。「一戦必勝で目の前の戦いに全力を尽くしたい」と田代。岩手の絶対王者は勝利へ貪欲な姿勢を貫く。【山田愛斗】