今春センバツに出場した花巻東が、久慈を13-0の5回コールドで下し、4大会連続で決勝進出を決めた。

6月8日から福島県で開幕される東北大会の出場権も獲得した。高校通算67本塁打の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手は「3番一塁」で出場。第1打席は四球、第2打席は中前適時打、第3打席は右飛と2打数1安打1打点1四球で本塁打は出なかった。

花巻東が初回からたたみかけた。まずは押し出しで先制。続く千葉柚樹内野手(2年)が1死満塁から走者一掃の3点適時三塁打を放った。なおも1死三塁で小原大和外野手(3年)が左翼芝生席へ2ランを運び、この回は打者一巡で一挙6得点。2回にも渡辺陸外野手(3年)の適時三塁打、佐々木麟の適時打など再び打者一巡の猛攻を仕掛けて試合を決めた。4回にも2点を加点。11安打と打線が機能し、盤石の試合運びで決勝へ駒を進めた。

2回に適時打を放った佐々木麟は「風が吹いていて、センター前に何とかチームに徹して打てた。自分らしいバッティングができた」と手応えを示した。29日の決勝戦に向けては「(夏の)第1シードを取るために一戦必勝で戦いたい」と意気込んだ。