今春センバツ優勝の大阪桐蔭が、2本の本塁打を含む7安打で日体大(1、2)に破壊力を見せつけた。

0-0で迎えた5回表、1点を返し、なお1死一、三塁。打席にはプロ注目の強打者・松尾汐恩捕手(3年)。対する日体大のマウンドには4回からリリーフした伊藤大稀投手(1年=智弁和歌山)。「母校は近畿大会決勝で勝利したばかり。打たれたくない」。自信のある直球勝負も、わずかに外角に抜けた。松尾は逃さずに捉え、135キロ直球を左翼芝生へ運ぶ3ランを放った。OB投手を相手に、仮を返す一打で悠々とダイヤモンドを回った。

攻撃の手は緩めない。7回には、5番手で登板したコッシーオ・アダムカツ投手(1年=日体大柏)から、4番・丸山一喜内野手(3年)が右越え3ラン。投げてはエース・川原嗣貴投手(3年)が7安打完封した。

日体大は木製バット、大阪桐蔭は金属のバットを使用していたとはいえ、投打に圧倒。伊藤は「松尾君に限らず、いいスイングで速い。全員スゴかった。悔しいのひと言です」と脱帽した。

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