第104回全国高校野球選手権静岡大会(7月3日開幕)の組み合わせ抽選会が25日、静岡市内で行われた。春夏通算4度目の聖地を狙う静岡市立は、来月9日の1回戦で昨秋東海大会準優勝の聖隷クリストファーとの対戦が決定。1回戦屈指の好カードを引いた近藤遼太郎主将(3年)は「今までやってきたことを本気で出せる相手。良かった」と心待ちにした。

聖隷とは、昨秋の県大会準々決勝で対戦。3点リードの8回に4点を失い、3-4で敗れた。「精神的な弱さがあった」と近藤。悔しい敗戦を契機にして、チームはメンタルトレーニングを採用。課題克服に励むと、今月18日に行った甲府商(山梨)との練習試合では、5-4のサヨナラ勝ち。成長を実感した。

目標は過去3度の挑戦で届かなかった「甲子園1勝」。2回戦では今春東海王者の浜松開誠館も待つが、近藤は「市高の歴史を塗り替えたい。必死に頑張ります」。目標達成に向けて突き進む。【前田和哉】

■選手宣誓は東海大静岡翔洋の星野主将

3年ぶり開催の開会式で東海大静岡翔洋の星野優輝主将(3年)が、選手宣誓をすることが決まった。107チーム中、60番目に抽選を行い、自身初の大役が決定。「最初は驚いたけど、野球ができる感謝を伝えたい」と話した。昨夏は準優勝。決勝をスタンドで見守った星野は「1戦1戦勝ち続けて、今年こそは甲子園で勝ちたい」と話し、2004年夏以来の大舞台を狙う戦いを見据えた。

■選手のコメント

◆2連覇を狙う第2シードの静岡高・山岸廉尊(れんそん)主将(3年) チームで一体感を持って戦う、自分たちの野球をしたい。初戦(17日の2回戦)まで約3週間、しっかり練習を積んで臨みたい。

◆2季連続聖地を目指す第5シードの日大三島・加藤大登(ひろと)主将(3年) 1年生の戦力も加わり、チームの状態が上がっている。もう1度、甲子園に戻るために、全員で一戦必勝で戦っていきたい。

◆初の甲子園を狙う第1シードの浜松開誠館・静内龍之介主将(3年) 自分たちとの闘い。考えてやってきたことを発揮したい。3年間の集大成。今まで積み重ねてきたことが間違っていなかったことを証明したい。