常総学院の最速154キロ右腕でプロも注目するバルザー・ジョセフ・ブライアン投手(3年)が3番手として登板したが、1回を投げ1失点で降板。「情けないです」と肩を落とした。

1-2で迎えた7回。3番手としてマウンドに上がったが、「力が入ってしまった」と制球が定まらなかった。連続四球と内野の失策で1失点し、そこからさらに連続四球。計4連続で四球を出した。「リリースの瞬間だけ力入るように修正した」とその後の打者を2三振と遊ゴロに打ち取り、この回でマウンドを降りた。

昨年9月に内野手から投手に転向したが、今春に右肘を痛め、リハビリを続けていた。19日の明豊との練習試合で復帰登板すると、いきなり154キロを計測。この日の登板も「ケガの怖さが、まだ抜けない」と不安な表情を見せたが、腕を思い切り振って投げたときの力強い直球とスピードには自信がある。大会まであと少し。ブライアンは「良くなっている実感はあります。少しずつ感覚を取り戻して、チームに貢献できるように頑張りたい」と力強く話した。

アメリカ人の父を持ち、持って生まれた身体能力は別格。「肩甲骨の柔らかさは、両親からの遺伝だと思う」と胸を張る。夏の大会で結果を残し、目標のプロへ。練習試合での悔しさを糧に、夏へ勝負をかける。