小平西が7回コールドで、3大会連続で同じ対戦カードとなった初戦を制した。

エースで「4番」の二刀流右腕・並木優介投手(3年)が投打に活躍した。初回から丁寧にコーナーを突き、2回までに3三振を奪うと、2回裏は先頭打者として左中間への二塁打。ここから打線がつながり、打者12人の猛攻で一気に8点を奪った。

波に乗った並木は、4回を投げて、2安打7奪三振無失点の好投。チームを初戦突破に導いた。

試合後は「春は自分が打ち込まれて負けてしまったので、夏こそは、と思って練習してきた。抑えられて良かった」と笑顔を見せた。

19年夏、21年夏も国際基督教大高と初戦で対戦しており、新型コロナウイルスの影響で中止となった20年夏を挟んで、夏は3大会連続の組み合わせ。道祖土(さいど)富士夫監督(61)は「(今大会の出場チーム数の)125をもとに計算すれば、3回連続は90万分の1の確率ですよ」と驚いた表情を見せた。過去2試合はいずれも勝利しているが、「2つとも良い試合ができていなかった。今回はヒット数が少なくても走者が動いて点を取る、小平西らしい野球ができた」と、6盗塁を決めたナインをたたえた。

勝った小平西は、17日にスリーボンドスタジアム八王子で、聖パウロ学園との3回戦に臨む。並木は「自分がピッチャーで主軸なので、抑えて打てるように頑張ります」とさわやかな表情で次戦を見据えた。

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