京都国際・森下瑠大投手(3年)が4番・右翼手で先発出場し、3安打2打点、うち1本塁打の活躍で初戦突破に貢献した。

0-0で迎えた3回、シャープに振り抜いた打球は相手投手を強襲する先制適時打となった。4点を上げた5回にも先頭打者として打席に立ち、真ん中付近のいスライダーを強振。打球は右翼頭上を大きく越えるソロ本塁打となり、大量得点の口火を切った。

打線をけん引した森下は、高校通算19号目の本塁打を振り返り「初回からスライダーが多かったので狙っていた」と話した。

また、この日は2年生の松岡凜太朗投手が先発。「下級生が投げてくれているので、3年生として楽にしてやろうと思って試合に入った」と振り返った。

小牧憲継監督(38)は「重苦しい雰囲気の中で流れを変えられるのが森下。活躍してくれて当然の選手」と背番号1をたたえた。

今春のセンバツは新型コロナウイルスの集団感染により出場を辞退。

昨夏甲子園4強の立役者となった森下にとって、聖地を目指す最後の挑戦となる。

森下は「優勝が一番の目標だが、1つ1つの試合を勝たないと決勝には行けない。目の前の1勝を心がけながらその延長で甲子園に行きたい」と1年ぶりの夏切符に向け、力を込めた。【波部俊之介】