八戸学院光星が東奥義塾に逆転勝ちし、2年ぶりの4強入りを決めた。

八戸学院光星は3回に1点差とし、なお2死満塁の場面。5番織笠陽多外野手(3年)が初球を振り抜き、左中間へ逆転満塁本塁打をたたき込んだ。5回には1死二、三塁からきっちり中犠飛を放ち、この試合2安打5打点の大活躍だった。

投げては「兄弟リレー」を含む4投手の継投策で逃げ切った。先発した1年生左腕、洗平比呂(ひろ)が3回6安打2失点と粘りの投球。初回2死から4連打で2失点も、最速136キロ直球を軸に80キロ台の変化球で緩急をつけるなど、大崩れはしなかった。逆転した3回に代打で登場した兄歩人(あると、3年)が4回からマウンドに上がり、3回1/3を1安打無失点の好投。サイドから力のある直球、キレのある変化球を投じ、東奥義塾打線に的を絞らせなかった。2人の父竜也さんは同校OBで1年生からエースとして活躍し、中日00年ドラフト2位の元プロ野球選手だ。父がたどり着けなかった甲子園を目指し、兄弟で挑む最初で最後の夏でもある。

次戦は20日、昨夏王者の弘前学院聖愛と対戦する。19年以来3年ぶりの聖地へ、あと2つとした。

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