加古川西(兵庫)が甲子園出場経験のある私学連破で32年ぶりの4強進出を決めた。「めちゃめちゃうれしいです!」。普段はクールな太田恭介投手(3年)が会心の笑顔だ。滝川二相手に失点は初回の1点のみ。2点リードの9回2死二、三塁のピンチも踏ん張り、競り勝った。

3年前の夏は8強に進んだが、ここ2年は3回戦で敗れた。太田の学年を担当しているのは、19年に快進撃した学年を受け持った教師陣。「『3年前の野球部はベスト8に入って強いチームやった』と言われて悔しい思いをしてきた。3年前の記録は絶対超えてやる! と思ってました」と力に変えた。

加古川西は県立の進学校。ノーシードながら、初戦で昨夏県準Vの関西学院を破るなど、6連勝と波に乗る。目標は「8強以上」だったが、「この勢いに乗ったまま、甲子園に行きたい」と上方修正した。【竹本穂乃加】