帝京が決勝を目前に姿を消した。

金田優哉監督(36)は「私の力不足です」と夏初采配を振り返った。そんな教え子の戦いぶりを前田三夫前監督(73)がスタンドから見守った。「体ができてバットが振れるようになってきた。ただスイングが大きかった。ストライクを取りに来るストレートは打てるが、かわしてくる投手がどうなのか、そこを懸念していた」と話した。

勝負のポイントとして6回の攻めを挙げた。一挙3点を奪い、2点差としてなお1死三塁の好機が続いた場面だ。「三塁走者をかえして1点差にしていたら、あとの展開は変わった。相手も慌てたでしょうから。あれはもったいなかった」。

準決勝敗退は昨年と同じで、相手も二松学舎大付と同じだった。「こうやって4強、4強ときていたら必ず(優勝の)チャンスは来る。よくやったと思いますよ」とたたえていた。