初優勝を逃した開志学園(新潟)の柏倉悠起奈監督は「本当に悔しい。最後の1試合で勝ちきれなかったのが悔しい」と目を潤ませた。

創部10年目で初めて進んだ決勝。0-1の初回に2死二、三塁から中谷日菜香外野手の適時打で2点を奪って逆転。その後は接戦を演じた。しかし、7回2死二塁、優勝まであと1死として同点に追いつかれ、延長タイブレークで競り負けた。

野球部1期生で今春就任した指揮官は「反省するのは私」と受け止めた。大会中、選手たちに伝えてきたのは「応援されるチームに」ということ。全力でプレーする姿を見せて、応援される選手、チームになることで日本一を目指した。言葉通り、ナインは憧れの聖地で大きな応援を受けて全力プレーを貫いた。

大会を通じて成長し、ナイター照明を浴びてキラキラと輝く選手たち。開志学園では最高成績となる準優勝に、柏倉監督は「胸を張って新潟に帰れたらいいな」と前を向いた。