第104回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)の大会本部は5日、開会式を欠席する県岐阜商についてのオンライン会見を行った。

大会本部は午後1時から緊急対策本部の会議を行い、県岐阜商について集団感染と判断せざるを得ないという結論に至ったと発表した。

県岐阜商の初戦は、大会第4日の第4試合、社(兵庫)との対戦予定となっている。試合について、山本秀明高校野球総合センター長は「(選手が)いつになったら回復できるのか、療養期間が示されておりません。現時点では、日程変更等具体的な検討に入ることができません。そういうことをふくめて、今後どうしたらいいのか、どういう手があるのか検討していく」と話した。

県岐阜商の鍛治舎巧監督(71)は、18人のメンバー4人、補助員3人の計7人が感染したことを明かした。発熱や、のどの痛みがある選手もいる。選手の様子について「陽性だというのは監督の私から1人1人電話をして伝えた。すいませんでしたと涙ながらにおえつする選手ばかりで君のせいではないと伝えた」と明かした。

練習はストップしている状態で「2年前の交流試合でもあんなことになってから、細心の注意を払ってきた。ここでこういうことになるのが信じられない。非常に残念。大会本部の方々にもご迷惑をおかけし申し訳ない。今後は大会本部が決めたことに粛々と従う」とした。

試合開催に向けて大会本部も動いており、残っている選手について「若干食欲が落ちたような気がするが、自分の部屋で腹筋背筋をしたりしている。気持ちは切れていないと思う。私からも気持ちを切らさずしっかりせえよと声をかけている」と明かした。

◆コロナ感染拡大予防ガイドライン チーム内での集団感染と判断された場合、試合日程の変更で対応できる場合は変更する。代表校の差し替えはなし。大会中に感染者や感染が疑われる者が発生した場合は、試合開始2時間前まで登録の変更が可能。

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