37年ぶり出場の国学院栃木が開幕戦で日大三島(静岡)を逆転で破り、夏の甲子園初勝利を挙げた。栃木県勢は夏の甲子園60勝目。

3点を追う4回裏、1死一、三塁から敵失でまず1点。8番盛永の適時打で2点目。さらに捕手の三塁悪送球で1点を加え3-3同点とした。5回裏は1死一塁から4番平井の左翼線への適時二塁打で4-3と勝ち越し。6回裏には打者10人を送る攻撃で4点を奪い8-3と突き放した。8回にも2点を加え2桁10得点。

3年ぶりにブラスバンドによる応援が復活した三塁側アルプススタンドではドボルザークの「新世界より」を演奏。荘厳かつ迫力ある響きでナインを後押し。逆転を呼び込んだ。

守っては2年生エースの盛永が粘りの投球。4回までに3失点も5回無死満塁を無失点に抑えると、6回以降は無安打の好投で完投した。

国学院栃木は2回戦で、昨夏王者の智弁和歌山と対戦する。

33年ぶり出場の日大三島は守備が乱れ、序盤のリードを守れなかった。報徳学園でセンバツ優勝の経験もある永田裕治監督はセンバツに続き、初戦で敗れた。