一関学院は「1・2年生リレー」で初の1大会2勝を目指したが、来年に持ち越しとなった。

2戦連続で先発登板した下手投げの2年生右腕・小野涼は4回途中2安打5四死球2失点で降板。「ボール先行で四球が多く、テンポを崩してしまった」と悔やんだ。

宮城から岩手の私学に進学し、父真一さん(62)は「力もないし背も小さいし、やっていけるかなと不安だけだった」。それでも5月に高橋滋監督(50)の助言を受け、横手から下手にフォームを変更。最速110キロ台の直球で粘投する姿をスタンドで応援する父に見せた。

敗れたものの2回までに3点を先取するなど、打線は8安打で5点を奪った。初戦は昨夏4強の京都国際にサヨナラ勝ちし、2回戦は明豊と競り合った。高橋監督は「試合の入りは良かった。甲子園で堂々と戦った」とねぎらった。