九州学院の2年生直江新投手が完封勝利。継投を除き、夏の熊本県勢で完封勝利は10年渡辺政孝(九州学院=対山形中央)以来11人目(12度目)。48年の学制改革後、熊本県勢の下級生では春夏を通じ初完封になる。全国47都道府県で、これまで下級生の完封がなかったのは山形、新潟、山梨、富山、鳥取、島根、佐賀、熊本の8県だった。

学制改革前の全国中等学校優勝野球大会では、37年に川上哲治(熊本工)が滝川中を完封している。当時の川上は旧制(5年制)の5年目にあたり、3月23日の早生まれなので17歳4カ月で記録した。05年8月24日生まれの直江は16歳11カ月で、川上より若い達成となった。【織田健途】