新潟明訓のエース左腕、樋口歩夢投手(2年)が新発田農を相手に好投した。6回までは“パーフェクト”投球を演じ、3-0の完封勝ち。許した2安打はともに内野安打で、9回98球の省エネ投球だった。3回戦は14日から行われる。
マウンドの樋口は、効率よくアウトを積み重ねていった。6回終了までに対峙(たいじ)した打者18人に出塁を許さない“パーフェクト”投球。7回、先頭打者に二塁への内野安打を許し、完全は消えたが「勝つことだけを考えていた」と意に介さなかった。打者28人に対し7奪三振。1犠打を含む内野ゴロは16個だ。内野フライは2邪飛を含む3個で飛球は内野手の頭を1度も越えなかった。打者を追い込んでから打ち取り、98球で勝負を決めた。
「新チームの練習試合で調子が悪かった。ベンチに入れるかどうかも分からなかったけれど(背番号)1番をもらえてうれしかった」とエースの喜びを全身に表して樋口は投げた。練習試合では制球に難があったが、この日は無四死球。低めに集めたボールで大量のゴロアウトを量産した。島田修監督(57)は「制球が心配だったが、しっかり調整した。さすが1番をつけるだけあって自覚している」とエースを評した。
新潟明訓の試合は大淵小1年の頃から見ていた。父和彦さんは同校野球部OBで背番号1、親子2代の新潟明訓エースだ。「父は二刀流(になれ)と言ってくる」。その言葉を実践するように0-0の6回は先頭打者で左前打。2点先制の口火を切った。しかし、重点を置くのは投手。「(新潟明訓)歴代のエースを超えるような投球を心がけた。左腕なら池田(駿)投手が新潟明訓のNO・1だと思う」。10年夏の甲子園8強に入った元巨人の大先輩と、自分を重ねて樋口は快投した。【涌井幹雄】

