今年、甲子園に春夏連続出場の明秀学園日立が、初戦で敗れセンバツ出場は絶望的になった。

初回、1死一、三塁から柴晴蒼捕手(2年)の中犠飛で先制したが、3回に先発の近藤悠人投手(2年)が四球からの右前適時打で同点。さらに4回1死一、三塁から、遊併殺の間に逆転を許した。

その後も再三、走者を出し攻め続けたが、藤代の先発、エース大竹諄投手(2年)の100キロから125キロのキレのある真っすぐ、スライダー、チェンジアップを打ちあぐね、チャンスで1本が出ず。11安打しながらも得点を奪うことができなかった。

金沢成奉監督(55)は「夏が終わって期間がない中、初戦という硬さがあった。サインミス、走塁ミス。相手は要所で粘り強く投げていた。それをウチが捉えきれなかった敗戦」と悔しさをにじませた。「今度はしっかりと時間をかけて、夏に強いと言われる明秀学園日立にしたいと思います」と前を向いた。