常葉大橘は、昨秋東海大会準優勝の聖隷クリストファーを延長12回の末、5-4で退け、5年ぶりの4強入りを決めた。準決勝は来月1日に草薙球場で行われ、勝った2校の東海大会出場(静岡)が決まる。

常葉大橘のエース杉田洋大(2年)が、160球の熱投でチームを5年ぶりの準決勝に導いた。5回までに4失点も、中盤までに修正。「少し投げ急いでしまっていたので、自分のペースで投げることを意識した。良かったと思う」と、6回以降は無失点。延長12回に木下瑞貴内野手(1年)の左前適時打で奪った1点のリードを守りきった。

台風15号による大雨の影響で、静岡市清水区の自宅は断水。前日の24日は銭湯に行き、通常よりも2時間ほど早くベッドに入った。「今日は疲れを感じなかった。まだ投げられた」。10安打4失点の粘投も、涼しい表情。苦労が思わぬ形でプラスに働き、自己最長となる12回を投げ抜いた。

東海大会進出を懸け準決勝では加藤学園と対する。左腕は「ここまで来たら東海出場を決めて、目標であるセンバツに行きたい。次も投げます」と力強かった。

▼2年連続の東海大会進出を逃した聖隷クリストファー主将の水谷紘基内野手(2年) ただ、悔しい。甲子園という目標は変わらない。(来年の)春と夏の県大会に向け、今日の悔しさを次につなげて、必死にやっていきたい。