大阪桐蔭のプロ志望届を提出した3年生が、投打で優勝に貢献した。

エースの最速150キロ右腕・川原嗣貴投手が先発。走者を背負う場面が多かったが粘り、9回を被安打9の1失点、109球で完投した。「うまくいかない投球の方が多かったので、その中で試合がつくれたのは大きいこと。聖光学院さんにU18(高校日本代表)で一緒にプレーした選手が2人いて、意識する部分もあった。最後勝てたのは今後に生きると思いますし、聖光学院さんに感謝します」と話した。

高校最後の公式戦を勝利で飾り、昨秋の明治神宮大会、今春センバツに続いて“3冠”を達成。笑顔で締めくくった。「入学、入寮したときにはこんなこと全く考えられませんでしたし、不安の方が多かった。終わってみれば毎日が濃かったというか、濃すぎたというか。楽しい2年半でした」と話した。

初回2死一、三塁、先制の二塁打を放った海老根優大外野手(3年)は、大きく喜びを表現しなかった。「いい打ち方ができたなと思いました」。打撃フォームについて、頭の中で考えを巡らせていた。

高校日本代表で高松商のスラッガー浅野翔吾外野手(3年)から技術を吸収。「いろいろ試すことがあります」と試行錯誤を続けている。

20日のドラフト会議に向けては「覚悟を決めて志望届を提出したので、意識はしていません」と話した。