英明(香川1位)が高松商(香川2位)との同県対決を制した。8年ぶり2度目の優勝で、18年春以来の甲子園を決定づけた。

2度先行したが、6回に逆転された。2点差で迎えた8回に4-4とし、さらに9回、4番寿賀弘都外野手(2年)の右中間三塁打から、主将の中浦浩志朗捕手(2年)が右犠飛を放って試合を決めた。浅い飛球だったが、寿賀が好判断で本塁に飛び込んだ。

今大会で当たりが止まっていた5番打者。決勝ではミスもあった中浦は号泣。「何度もチャンスで凡退していたのに、みんなが声をかけて支えてくれて。感謝の涙です。今日勝てたのは自信にしていいが、浮かれることなく、勝ちに貪欲になって練習を続けたい」と主将の責任感を口にした。

前監督の父智彦さんから引き継いで就任4年目の香川純平監督にとっては監督として初の甲子園は確実だ。県の決勝に続いて、ライバル高松商を振り切った。

「すべての関係者の方に感謝の気持ちです。特別な試合ではあったが、変わらず自分の力を出すこと、やらないといけないことを徹底すること。それだけやってきた。選手がその通りやってくれた。うちは力もそんなにないし、よそ行きの野球はできない。きちんと足元を見て毎日を過ごして神宮大会を戦いたい。四国の代表というとおこがましいけど、四国の野球をやりたいと思う」。

明治神宮大会では初日の18日に関東地区代表の山梨学院と対戦する。