今年の甲子園に2季連続で出場した日大三島野球部の松永陽登投手(3年)がこのほど、首都1部リーグに所属する筑波大の体育専門学群に推薦入試で合格した。志望校への扉を開いた右腕は「ホッとした。これから、もっと野球を頑張っていこうという気持ちです」と決意を新たにした。

日大三島ではエースで4番の“二刀流”として活躍したが「打撃の方が力があると思う」と、冷静に自己分析。大学では野手1本で勝負するという。「大学でも打線の中軸を担い、中心的な選手になりたい」と目標を掲げ、今夏の部活動引退後も練習を継続。筋トレにも打ち込み、体重は約4キロ増えた。「パワーもついてきた」。練習で本塁打も放つなど、木製バットへの順応も着々と進める。

3年前、日大三島入学と同時に永田裕治監督(59)が就任した。報徳学園(兵庫)時代に春夏通算18度の甲子園出場を誇った名将の下で成長。聖地も2度経験し、心境にも変化が生まれた。松永は「入学当時は考えていなかったけど、今は最終的にプロを目指したい」と夢を口にした。大志を抱き、新たなステージへと進む。【前田和哉】

◆松永陽登(まつなが・はると)2005年(平17)1月18日、神奈川県小田原市生まれ。小2からTSCファイターズで野球を始め、中学時は秦野リトルシニアに所属。高校通算10本塁打。右投げ左打ち。家族は両親。183センチ、88キロ。血液型B。