徳島の城東が21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

県立の進学校で、21年に他界した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(享年99)の母校としても知られる。生徒は昨秋にドキュメンタリー映画を見て改めて感銘を受けた。経済的に恵まれない生徒への「瀬戸内寂聴奨学金」で支えてくれた過去もある。

昨秋の県大会では4強入り。部員は12人で、マネジャーがノックを打つこともある。練習環境も限られている中で文武両道を体現してきた。

昨年12月に四国地区の推薦校に選出され、新治良佑監督(34)は選手を前に「これからは自分たちが甲子園で躍動している姿をイメージしながら練習しよう」と説いていた。14年池田以来の徳島県勢のセンバツ勝利を目指す。

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