第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に、常葉大菊川が出場します。2013年以来10年ぶり5度目となる春の大舞台に挑むチームを紹介する連載「いざ10年ぶり春の陣へ」をお届けします。

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堀周平内野手(3年)は、三塁コーチとして勝利に貢献する。主役でなくても、得点の一端を担う重要なポジション。試合前には相手のノックに目を凝らし、外野手の特徴を頭にたたき込む。「自分が仕事をする時は1点が絡む重要な場面。一瞬の判断で決まる。集中していきたい」。成功率100%だったという昨年の秋季大会に続き、聖地でも正確なアシストで“名脇役”を演じる。

兄慶一朗さん(24)は、常葉大菊川OBで16年夏の甲子園に二塁手として出場。「尊敬している」と話す堀も、同じ二塁手としてプレーする。昨秋の県大会初戦・城南静岡戦(9○5)では、終盤に守備固めで出場。好返球で走者を本塁で刺すなど、勝利を支えた。「甲子園で試合に出たいという気持ちもある。いつ出番が来てもいいように、プレーする準備もしっかりしていきたい」と目を輝かせている。【前田和哉】

◆堀周平(ほり・しゅうへい)2005年(平17)7月2日、函南町生まれ。小2から中郷ファイターズで野球を始め、中学時代は三島リトルシニア所属。右投げ右打ち。家族は両親と兄、姉。173センチ、68キロ。血液型O。