第95回選抜高校野球大会が、18日に開幕する。今大会からタイブレーク(TB)の開始イニングが、これまでの延長13回から同10回に早められることになった。
投手の負担軽減などの観点から、試合決着を早める狙いがあるが、これにより、戦い方はどう変化するのか。出場チームの監督に聞いた。
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4季連続甲子園出場の二松学舎大付(東京)・市原勝人監督(58)は、10回からのタイブレークで一番影響があるのは、選手の精神状態だと言う。「延長に入り『もうタイブレークなのか』と。後半で同点が続き試合が膠着(こうちゃく)している可能性もある。それがいきなり延長でピンチが襲ってくるわけですから」。そのために、前半の流れを見て、早めに試合を動かし勝負を決めにいく可能性もあるという。
では、10回から始まるタイブレークで、試合を早く決めるためにはどうしたらいいのか。「守り型のチームなら先攻。攻撃型のチームであれば後攻が有利」と踏まえた上で「ウチのチームは攻撃型。それなら後攻を取り、バントはしない」と断言する。無死一、二塁で犠打が決まり1死二、三塁とチャンスは広がるが、打者にはプレッシャーがかかる。「選手に自由に打たせる。イチかバチか。チャレンジさせたい」と、選手の可能性にかける。
「タイブレークでは、力が劣るチームにもチャンスは広がるのでは」と独自の見解も示した。粘ってタイブレークに持ち込み、10回表で勝ち越すと、強豪校は精神的に追い込まれる。スピードアップした試合展開に、選手が対応できるか。センバツでの戦いで試される。
○…専大松戸(千葉)持丸修一監督(74)が有利だとみるのは「打撃のチーム」。いかに守り切るかで投手起用も変わるという。同校は最速151キロの平野大地投手(3年)がエース。延長戦では速球で三振を奪える投手が有利であり「もし先発で打ち込まれたら外野に残すこともある」。タイブレークで再びマウンドに戻す可能性を示唆した。

