沖縄尚学が大垣日大(岐阜)に競り勝ち、9年ぶりのセンバツ勝利を挙げた。

沖縄県勢は春の甲子園30勝目となった。 試合を決めたのは4番の一振りだった。3回、2死満塁から仲田侑仁内野手(3年)が左中間に先制の満塁本塁打を放った。春の満塁本塁弾は通算28本目。沖縄県勢としては初のグランドスラムとなった。 守ってはエース東恩納蒼(3年)がバックのミスで3失点したが自責0で完投した。

◆満塁弾の4得点のみ 沖縄尚学は満塁本塁打による4得点で終了。満塁弾は春28本目、夏は54本で春夏82本目だが、チームが4得点だったのは1924年夏の静岡中が北海中戦で田中一太郎の1発だけの4点(4-5で12回サヨナラ負け)に終わって以来99年ぶり。勝ったのは沖縄尚学が初めてだ。

◆満塁本塁打 沖縄尚学・仲田が満塁本塁打。センバツの満塁アーチは昨年の大阪桐蔭・谷口勇人が決勝の近江戦で放って以来、28本目。大会1号が満塁だったのは69年上田芳央(浪商=対日体荏原)73年長崎誠(横浜=対小倉商=サヨナラ)に次いで50年ぶり3度目。沖縄県勢では夏の大会で04年仲里孝太(中部商)が酒田南戦で打っているが、センバツでは初めて。