英明(香川)が智弁和歌山を破り、3度目の出場でセンバツ初勝利を挙げた。

5回まで0-0。6回表、2死一、二塁から4番寿賀弘都外野手(3年)の左前適時打で先制。しかしその裏、すぐに同点に追いつかれた。

それでも8回1死から連打で一、二塁。2死後中浦浩志朗捕手(3年)が左前適時打。左翼手の送球が走者に当たり逸れる間に一塁走者も生還し3-1と勝ち越した。

守っては先発のサイド右腕・下村健太郎投手(3年)が好投。緩いボールをうまく使い6回を1失点。7回からは左腕の酢寿賀弘都投手(3年)が登板。8回、1点を返され、捕手からの二塁送球が左腕に直撃するアクシデント。その場にうずくまったが、治療を受け再登板すると満塁のピンチを抑えリードを守った。9回は百々愛輝(2年)が登板。無死二塁のピンチを無失点に抑え1点差逃げ切った。

智弁和歌山はアルプス席から魔曲「ジョックロック」が響く中、1点差に迫ったが、昨年夏に続く初戦敗退を喫した。

◆監督の父子勝利 英明・香川純平監督(37)が甲子園初采配で勝利。父智彦さん(現藤井学園寒川監督)は英明監督時代の11年夏に1勝している。主な父子監督は浦和学院で通算28勝した森士監督の息子、森大監督が昨年春に3勝。平原美夫(高鍋で1勝)・美樹(同2勝)、日下隆(三田学園で4勝)・篤(育英で8勝)、早川和人(盈進で1勝)・宜広(岡山理大付で7勝)、斉藤一之(銚子商で23勝)・俊之(同1勝)、小川信幸(県岐阜商で7勝)・信和(同2勝)などの例がある。