能代松陽・森岡が今大会の完封投手第1号。12三振を奪い、無四死球でマークした。春夏を通じ、秋田県勢の投手が2桁奪三振で完封勝ちしたのは、1935年夏の秋田商・赤根谷飛雄太郎(あかねや・ひゅうたろう)以来、88年ぶり2人目。赤根谷は桐生中を相手に被安打1、13奪三振だったが、2四球を与えており、森岡の2桁奪三振&無四死球完封は県勢初となる。18年夏の金足農・吉田輝星(現日本ハム)は2桁奪三振を4度記録したが、完封はなかった。

赤根谷はプロ野球で最も長い漢字7文字の選手として知られる。秋田商から法大-秋田コンマーシャルクラブ-帝国石油を経て、32歳の48年に急映フライヤーズに入団した左腕。プロ通算は2勝6敗だった。【織田健途】