天候不良のため順延となり、広陵(広島)は甲子園の室内練習場で調整した。

冬の猛練習の成果を出すときが来た。次戦の海星(長崎)のエースは左腕。昨春の2回戦で1-4に抑えこまれたのも、九州国際大付の左腕だった。

小林隼翔主将(はやか、3年)は「秋も左ピッチャーに苦しんで、今まで広陵は左ピッチャーに弱いイメージがあると思うんですけど。その課題を冬もしっかり取り組んできた」と話す。1日順延し、1週間ぶりの試合となるが「自分たちがやってきたことを出せるピッチャーだなと思っています。自分たちの成長した姿をいま1度感じられる試合になるかなと思います」と自信をみなぎらせた。

中井哲之監督(60)も、順延をネガティブに捉えず「どのような状況の中でも力を出せるように練習してきたので、子どもたちを信じたい」とした。

試合は1点勝負を覚悟。大会NO.1スラッガーとして注目される真鍋慧内野手(3年)については「皆さんが期待されすぎるから、気負ってるところがある」と案じ、「あんまり期待しないように。(真鍋が)打てないときは周りが打ったり、投げたり守ったりして。守ることから勝ちにいきたいと思います」と話していた。