山梨学院が作新学院(栃木)に快勝し初の準決勝進出を決めた。吉田洸二監督(53)は「運が良すぎます。できすぎです」と喜びを語った。

山梨学院のエース・林謙吾投手(3年)が投打で活躍した。

4戦連続での先発に「連投なので思い通りには行かないだろうなと思った」とマウンドに上がった。だが、この日も持ち前のテンポ良く、ゴロを打たせて取る投球でアウトを重ねた。前の試合で英明(香川)との接戦を12安打で制した作新学院打線を8回6安打3失点に抑えた。

バットでも勝利に貢献した。2回、1死二塁から左越え二塁打を放ち先制。その後チームは3回に打者一巡で大量得点するなど、突き放した。9-1で迎えた4回1死三塁の第3打席では、中前安打で10点目を演出した。3打数2安打2打点の成績を残した。

試合後林は自分の投球について「まっすぐをコーナーに投げ分けることが出来た」と振り返った。山梨県勢初の優勝も目の前にきた。「今までも一戦必勝でやってきた。次の試合に向けてしっかり準備していきたい」と冷静に見据えた。

◆山梨県勢の4強 山梨学院が春夏を通じて初の4強。県勢のセンバツ4強は91年市川以来。過去の準決勝は春夏通算7戦7敗の山梨県勢だが、初の準決勝突破なるか。

◆林が4勝目 山梨学院・林が今大会4勝目。山梨県勢の投手が1大会で4勝したのはセンバツ初。夏の大会を含めても12年夏の神原友(東海大甲府=4勝)に並ぶ最多。

◆大会初の2桁得点 山梨学院が今大会全チームを通じて初の2桁得点。開幕29試合目で初の2桁得点は74年(全29試合で2桁得点なし)以来の遅い記録。

◆無失策試合 作新学院-山梨学院戦、東海大菅生-大阪桐蔭戦で記録。今大会2、3度目。

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