史上初となる2度目のセンバツ連覇を目指す大阪桐蔭が東海大菅生(東京)を破り4強入りを決めた。西谷浩一監督は甲子園通算67勝目とし、歴代最多の高嶋仁監督(智弁和歌山など)にあと1勝に迫った。センバツに限れば31勝とし歴代最多の中村順司監督(PL学園)に並んだ。

プロ注目左腕の前田悠伍(3年)が毎回の11三振を奪い1失点で完投した。前田は初戦の敦賀気比戦で毎回の14奪三振。続く能代松陽戦では8回途中から救援登板し1つずつ三振を奪っており、今大会20イニング連続奪三振とした。

大阪桐蔭は3回、無死満塁の好機をつくると4番南川幸輝捕手(3年)の右前適時打でまず2点。さらに犠飛などで2点を奪い計4点を先制。5回には5番佐藤夢樹内野手(3年)がバックスクリーンへソロ本塁打。6回には2死三塁から2番山田太成外野手(3年)の適時内野安打で6点目を奪った。

東海大菅生は前田を攻略できず、センバツ初の4強入りを逃した。

両校は21年夏の甲子園で対戦。降り続ける雨の中で戦い、8回途中降雨コールド、7-4で大阪桐蔭が勝利した。

それだけに大阪桐蔭・西谷監督は試合後のインタビューで「東海大菅生さんとは2年前なんですが、夏の大会で雨の中で非常に苦しいゲームをやりまして、その両校OBも必ず見てくれたゲームだったと思います。今日は晴天の大甲子園の中で野球ができる幸せな時間でしたのでまずが心から野球をしようということからスタートしまして、菅生さんはいいチームですので簡単には勝てませんけど、粘り強くやろうということが、うまくいったと思います」と話した。