史上初の2度目の連覇を目指した大阪桐蔭が悪夢の5点差逆転負けを喫した。

1点差に迫られた8回のピンチでエース前田悠伍投手(3年)を投入したが、報徳学園打線を止めきれず、逆転を許した。

今秋のドラフト1位候補で、今大会で一番の注目選手だった前田は力負けを認め、巻き返しを誓った。

-救援の場面について

「いつでもいける準備はしていて、1球1球丁寧に投げ込んではいたんですが、ちょっと冷静さを欠いてしまった。自分が1球目に左前(記録は左翼ゴロ)を打たれてすぐに点が入った。厳しい展開で、もう少し1球目を厳しくいったら、結果も変わったいたんじゃないか。そういう甘さが出たと思います」

-相手の応援が広がっていた。

「相手の応援はすごかった。去年の夏も似た様な光景が広がっていた。去年夏を経験しているからこそ、上半身だけでなく、下半身をしっかり使うことができたと思う。夏に比べたら1球1球、内野に声をかけたりできていた。あの経験は大きかったと思う。球場全体がああなってしまったら自分たちのペースで野球ができない。1球1球丁寧に、一定のリズムにならずに、何とか食い止めるという気持ちでした。のまれている意識はなかった」

-決勝二塁打を浴びた石野への1球

「ツーシームでアウトローを狙ったんですが、真ん中ぎみにいってしまい、あまり曲がらずに打たれた」

-チームの課題は

「5点とったあとの攻撃で甘さが出て、チャンスも作れなかった。ちょっとダレた部分もあった。最終回までしっかり全員が集中する。自分もコントロールや勝負球の確率を上げないといけない。まだまだ力不足を感じている。力負け。実力のなさを痛感できた」

-中学でバッテリーを組んだ林に打たれた

「一番意識して、力が入ってしまった。また対戦することもあると思うので、その時には絶対に2度と打たせないという思い。明日は優勝して欲しい。自分たちの分まで優勝してほしい」

 

-日本一になれず

「まだ終わったわけではない。今日、流れを食い止められなかったのは自分の実力。止めてこそエースなのに。もう1度、見つめ直していきたい。成長できるチャンス。負けを認めて、前に進んでいきたい。目の前の試合を大事に戦うことの大切さを学んだ。これからはそうやっていこうと(選手間で)話をした。しっかり切り替えてチームを作っていこうと思います」

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