明石商が7回コールドで難敵を下した。打線がつながり効率的に得点を重ねた。
最速142キロ右腕の横山楓真投手(3年)が7回2失点でまとめた。1年夏から投手でメンバー入り。1年秋の県大会準決勝ではこの日対戦した神戸学院大付に救援で打たれ、センバツへの道を断たれた。
「リベンジの気持ちは強かったです。ずっと悔しい思いをしてきたので」
ブルペンから絶好調だった速球には頼らず、変化球をしっかり交ぜて、制球重視の丁寧な投球を心がけた。1四球と安定感のある投球で試合を作った。バットでも先制の決勝打を含む適時打2本と活躍した。
兵庫は報徳学園がセンバツ準優勝、センバツに出場した社のほか、神戸国際大付など群雄割拠の様相だ。
そつのないバントや、ピンチをしのぐ好守など、粘り強さも随所に見せた。19年に春夏連続で甲子園ベスト4に導いた狭間善徳監督(58)は「うちは弱いんで。全員が1つの方向に向かって、少ないチャンスをものにして、苦しい守りをしのいでいく野球をやるしかない。昔からある明石商業の野球を少しはできているのかな」と手応えも口にした。5月3日の準々決勝では報徳学園と対戦する。