開幕した旭川地区で、昨夏の北北海道大会準優勝の旭川東が、羽幌を15-5の8回コールドで下し、西中剛志監督(43)のもと初勝利を挙げた。

河合晟主将(3年)は「とにかくまずは1勝したいと思っていたのでうれしい」と笑みをこぼした。

昨秋の新チームから佐藤俊行前監督(43)と副部長だった西中監督が交代し、新体制となった。西中監督は新たに野球ノートを取り入れ選手に考えさせてきた。「自分のよかった時のことなどをメモして、不調になった時に取り戻したり、大会前に振り返って生かしてほしい」と狙いを持つ。選手は毎日練習で感じたことなどを記入。監督がコメントをつけて返している。この日15安打15得点の打線をけん引した4番岡田慎之介中堅手(3年)は「悩むのは練習で。試合になったら迷わず振り抜け」という言葉に背中を押され、3安打3打点と結果を出した。

勝利後、西中監督は「通過点。1試合でも多くスタルヒンで試合をするのが夏に生きると思っている」と気を引き締めた。河合主将は「守備からリズムをつくって勝ち上がっていきたい」と20年ぶりの春全道を目指す。【山崎純一】

○…旭川農は15-9と旭川高専に打ち勝ち、春2年ぶりの白星を手にした。同点に追いついた6回、なお2死満塁の好機で台丸谷岳投手(2年)が、左越えの勝ち越し本塁打。2番手で登板し3回8失点とマウンドでは乱調だったが、バットで取り返した。公式戦初出場初本塁打に「芯にしっかりと当たった。入ったらいいなと思ってみていた」と振り返った。旭川南と対戦する次戦へ「後ろにつなぐ打撃を意識していきたい」と話していた。