花巻東のプロ注目スラッガー、佐々木麟太郎内野手(3年)の高校通算本塁打が歴代最多を更新する129本に到達したことが9日、明らかになった。

この日は岩手大会地区予選の花巻南戦に「3番一塁」で出場。今季公式戦初安打を含む5打数4安打2打点で、10-1の7回コールド勝ちに貢献した。チームは第1代表で県大会出場(19日開幕)を決めた。3日時点で通算126本塁打だったが、試合後に4日の練習試合・羽黒(山形)戦、6日の富士大戦で計3本塁打を放ったことを明かした。

本塁打はなかったものの、佐々木麟が爆発した。初回無死一、二塁、初球打ちで先制の右前適時打を放つと、4回には痛烈な打球を中前に運んだ。6回には変化球にうまく対応して右越え二塁打。そして、最終打席となった7回2死一、三塁ではこの日2本目となる右前適時打を決めた。この回に代走を送られて、ベンチに退いたが、アスレチックスのスカウト2名が視察した前で存在感を示した。

佐々木麟は「今日は全体的に自分の持ち味である打球の角度があまりついてなかったが、打球の質としては3打席目のセンター前が打球の速度だったりで、いい当たりをしたと思う」と振り返った。10日後には県大会が開幕する。「公式戦を戦う中で着実にチームとしては上がってきている。県大会ももうすぐなので、そこに向けて、気持ちを緩めることなく、そこからさらに上げられるようにしたい」と意気込んだ。