旭川明成が4-0で旭川実を下し、2年連続の全道大会出場を決めた。エース左腕千葉隆広投手(3年)が、4安打13奪三振で公式戦初完封。18歳の誕生日を白星で飾った。「よく守備が守ってくれたと思う。去年も決勝(地区代表決定戦)が誕生日だった。勝っていい誕生日にしたいなと思って投げた」と願い通りの結果になった。

走者を出しても動じなかった。4回1死一、三塁のピンチでは、三振とゴロアウトで無失点。8回にも得点圏に走者を置いたが、直球にカーブ、スライダーを織り交ぜ相手打線に得点を許さなかった。「うまく打たせて、決めにいくところは決めにいこうと思っていた。変化球もうまく使えていたのでよかった」と納得の投球だった。

昨秋から球速が伸び、最速140キロになった。体重は約7キロ増加で77キロまで増えた。試合前には父である千葉広規監督(45)とブルペンでキャッチボールを行い腕の位置などを微調整。監督は「力感なく投げられていて、落ち着いて見ていられた」と目を細めた。

2年連続で挑む春全道。昨春は開幕戦で札幌日大に2-3と惜敗した。千葉は「強気に思い切って勝負しにいって、夏につなげられるようにしたい」と、まずは春全道初勝利を目指す。【山崎純一】