常総学院が再三の好機を逃して木更津総合に完封負けを喫し、14年ぶりの決勝進出を逃した。

先発の飯塚遥己投手(3年)が5回を投げ、1本塁打を含む6安打3失点。打線は5回、7回以外のすべてのイニングで走者を出し7安打するも、あと1本が出ずに10残塁。2安打の石井恭悟内野手(3年)は「チャンスでヒットを打たないと」と、下を向いた。島田直也監督(53)も「チャンスをものにできなかった。後半は代打も使い、流れを変えようと思ったが、相手投手に打たされた。今日は力負けです」と脱帽した。

横浜スタジアムで頂点に立つことは、島田監督にとって特別な意味があった。横浜スタジアムは、現役時代、横浜で8年プレー。引退後はDeNAのコーチとして2年と慣れ親しんだ場所。「こうして選手に連れてきてもらって、うれしいね」と感慨深げに話した。

前日の公式練習ではマウンドに立ち、グラウンドを見渡し、プロ野球選手時代を思い出したという。「ここではいい思いをさせてもらったから」。今は母校の監督としてチームを率い、選手たちにも「勝てばいいことがあるよ」と言い続けてきた。

次に目指す場所は甲子園。関東4強という結果に、「選手たちにとっては自信になったと思う。夏の糧にしたい」と期待した。