札幌地区で札幌旭丘が8-3で札幌西を下し、14年ぶり2度目の南北海道大会へ前進した。

俳優武田晋(すすむ、57)の長男で、主将の宙之介(そらのすけ)二塁手(3年)が先制犠飛含む2安打1打点と打線をけん引。1回1死三塁での先制打に「外野フライでも1点の場面。1打席目なのでしっかり振っていこうと思いました」。3度出塁で20安打8得点快勝につなげた。

父晋は、演技派のバイプレーヤーとして北海道と東京を不規則に往復する。かつては大泉洋や森崎博之らと舞台で共演。今年も舘ひろしや仲村トオルらとインターネットドラマに出演した。現在は秋の舞台公演に向けて準備を進める。武田は「自分は俳優には興味はないけれど、父が演出と出演をした演劇(誰そ彼時)を見た時には、感動して泣いた」という。

小3で野球を始めると、打撃向上を願う父が公園で投げてくれたバドミントンのシャトルを、夕闇で見えなくなるまで打ち返し続けた。父は高校で野球を始め、3年間控えだった。息子に同じ思いはさせたくなかった。今も北海道にいる週末は練習試合のビデオを撮影し、動画を編集する。武田は「支え続けてくれて感謝しかない」と話す。

2回戦は強敵の札幌日大が相手。この日も三塁側スタンドで観戦した父は「ケガをしないようにだけ、思っています」と祈るように言った。武田は「僕たちは常に挑戦する側。失うものは何もないと思ってぶつかりたい」とチャレンジ精神を強調していた。【中島洋尚】

◆札幌旭丘・宮田敏夫監督(58) (武田について)リーダーシップのある頼りになる男。悲願の2回目の南(北海道)大会をかなえてほしい。