第105回全国高校野球選手権静岡大会の1回戦22試合が8日に県内10球場で行われ、1枚の甲子園切符を懸けた熱い戦いがスタートする。出場108校107チームの注目校を紹介する「夏に煌めく」の最終回は、2季連続の甲子園を目指す第3シードの常葉大菊川。背番号1桁に返り咲いた梶原優陽内野手(3年)が、自覚を持って最後の夏に挑む。

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気持ちが高ぶった。常葉大菊川の夏のメンバー発表。梶原に、昨年の秋季大会以来となる背番号「3」が与えられた。「1桁にふさわしい存在にならなければいけない。うれしさと同時に、一層気が引き締まった」と語気を強めた。

はい上がってきた。背番号「13」で臨んだ今春は、試合後半からの途中出場が大半だった。唯一スタメンの機会が巡ってきた県準決勝の日大三島戦(6●9)では、4回に痛恨の適時失策。直後に交代を告げられ、無安打に終わった。「今のままでは終わってしまう」。危機感が募った。

同大会後は、石岡諒哉監督(34)の助言を受け「バスター打ち」を取り入れた。コンタクト率向上を目的に励んだこの練習が、奏功する。小笠と対戦した市内大会、1点を追う最終回に右中間へ同点の適時打を放った。「プレッシャーがかかる中で打てて、自信になった」。1割台だった打率は3割後半まで上昇した。

駿河総合-袋井の勝者と対する16日の初戦(2回戦)も目前。中学まで経験のなかった控え中心の苦しい時期も経験して迎える集大成。梶原は「悔しさを押し殺して支えてくれる仲間がいる。責任を持ってやらなければいけない。難しい試合が続くと思う。プレーだけでなく、持ち味の元気も生かして雰囲気づくりもしたい」と言った。春夏連続の聖地へ、フル回転を誓う夏が始まる。【前田和哉】

◆梶原優陽(かじわら・ゆうひ)2005年(平17)4月19日、京都府生まれ。幼少期に滋賀に転居し、小3から真野SSで野球を始める。中学時代は守山シニア。右投げ右打ち。家族は両親と妹。176センチ、77キロ。血液型B。

○…プロ注目の鈴木叶捕手(3年)がチームを頂点に導く。強肩に加えて高校通算21本塁打と強打も兼ね備えた攻守の要。夏は今春から座る1番での出場が有力だ。選抜後は、U-18日本代表候補強化合宿で痛感した確実性を課題に打撃強化に励んできた。目標は「あの舞台でもう1度戦いたい」と語る甲子園。「試合の入りを左右する打順。役割を果たし、チームを勢いづけたい」と意気込んだ。