桜宮(大阪)が「ダブル井上」の活躍で千里に快勝した。4番で主将の井上大志(ともゆき)内野手と7番井上広大(こうだい)内野手(ともに3年)がそろって3安打3打点と躍動した。

先制点は2人の井上で奪った。両者無得点で迎えた2回。先頭打者の井上大が安打を放ち出塁。2死二塁で打席には井上広大。相手の直球を見事にはじき返し、左前タイムリー。「打ったのはインコースの真っすぐ。先制点を取れて、楽な気持ちになった」と喜んだ。読み方は違うが、阪神井上広大(こうた)と同じ名前の右打者が勝負強い打撃で先制打を放った。

普段は仲のいい2人だが、野球ではお互いを意識して高め合っている。井上大は「バッティングがいいので負けないように」と語る。対して井上広も「守備がとてもうまい。コンパクトなバッティングやチームをまとめてくれ、いい主将」と話す。お互いを認め合い切磋琢磨(せっさたくま)している。

次戦に向けて井上大は「今日は今日。1週間で課題をつぶして次に挑みたい」と気を引き締めた。井上広も「次も楽しんで頑張りたい」と意気込んだ。

「ダブル井上」が自慢の打力で桜宮を甲子園へ導く。