昨夏甲子園4強の第1シード聖光学院が初戦に臨み、帝京安積を9ー2の7回コールド勝ち。3-1の4回無死一、二塁で登板したエース安斎叶悟(3年)が冷静なマウンドさばきで1点に抑え、5回の5得点を呼び込み、コールド勝ちに貢献した。
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試合中、降り続いた雨が両チームを苦しめた。聖光学院先発の小室朱生(しゅう、3年)は、雨の影響で制球に苦しんだ。3回2死二塁、2者連続暴投で1点を許すと、続く4回、連続四死球を与えたところで降板。無死一、二塁のピンチでマウンドを託された安斎は、次打者を併殺打。2死三塁までこぎつけたが、小山巧斗内野手(3年)に左適時打を浴び3-2。だが、その後は持ち前のクレバーな投球で3回を3安打3奪三振に抑えた。「1点は仕方ないと思っていたので、焦りは全くなかった」。6月の春季東北大会、日大山形戦、安斎は5ー3で迎えた延長10回にサヨナラ3ランを浴び、無念の初戦敗退。悔し涙にくれた。「あの悔しさをバネに練習を強化してきた」と、夏にかける思いは誰よりも強かった。
安斎の好投が5回のビッグイニングを呼んだ。聖光学院は再三のチャンスをなかなか得点に結びつけられなかったが5回2死満塁、杉山由朗捕手(3年)の適時二塁打など5安打を集中し5得点。斎藤智也監督は「(杉山は)捕手頭脳がバッティングでも生かされていて、狙った球を的確に打てる。この5点で気持ちに余裕ができて、選手起用の幅が広がった」と振り返った。
次戦は18日、1回戦26得点、この日も11得点と勢いに乗る学法福島と対戦する。相手打線の勢いを止めるべくエース安斎が左腕を振る。
▽帝京安積・溝井修一監督 平栗佑希投手(3年)が、前半3失点と粘りの投球をしてくれた。勝てる雰囲気をつくってくれた選手たちに感謝している。
○…学法福島は14安打11得点の猛攻で須賀川桐陽11-5で退けた。だが、先発の菊地雅哉投手(3年)が4失点とぴりっとしない投球内容。試合中に福村駿捕手(3年)が「思いっきり腕を振れ!」とアドバイス。「(その後は)良くなって本来の投球ができていた。(菊地は)エースとしての責任を1人で感じている。自分が半分背負って2人で戦っていく」と二人三脚での共闘を誓った。
▽須賀川桐陽・矢島淳監督 ミスが多かった。(本塁打の)吉田悠翔外野手(3年)は、一番打撃で苦しんでいた。粘り強く頑張ってきた結果が、最後に出てくれて本当に良かった。
○…福島成蹊が福島東に4-3で辛勝。3回1死一、三塁、斎藤留唯捕手(2年)が右三塁打を放ち先制。その裏に3点を返されたが、4、5回に1点ずつを挙げて逆転。6回から登板し無失点の畑中優大投手(3年)は「僅差でのマウンドに慣れていないが、『チームのために』という思いだけで投げた」と振り返った。
▽福島東・渡辺一広監督 ここぞという時に一本がでなかった。1点ビハインドで焦りも感じていたと思う。今野晄汰投手(3年)は、責任を負って最後までよく投げてくれた。

