ノーシード日大鶴ケ丘(西東京)が開幕試合から7連勝を飾り、5年ぶりの決勝進出を決めた。

この日も右腕エースが頼もしかった。萩生田博美監督(50)が「比江島さまさまです」とたたえる背番号3の比江島幹(みきと)投手(3年)が、全7試合に登板。開幕戦を含む4度目の先発マウンドに上がり、「ここまで来たら気持ちで投げるだけ」と、9回4安打2失点で今大会初の完投勝利を収めた。

6-1で迎えた勝利目前の9回、先頭打者に本塁打を浴びた直後に靴ひもを結び直した。監督から聞いた「斎藤佑樹さん(元日本ハム)が早実時代、流れを変えたい時に靴ひもを結び直していた」という話を思いだし、「今がそのときだ」と実践。気持ちを切り替えて後続を抑え、決勝切符をつかんだ。試合後は「味方の援護もあり、自分らしい投球ができました」と笑顔で振り返った。

5年ぶりの「日大対決」で雪辱の舞台も整った。決勝は、18年決勝でも対戦し3-5で敗れた日大三。萩生田監督は「私個人としては雪辱に燃えている。でも、選手も違うし、(日大三前監督の)小倉監督もいないので、フレッシュな気持ちで臨みたい」と静かに意気込んだ。日大三とは夏に過去10度対戦し、2勝8敗。大きな壁を打ち破り、9年ぶりの聖地をつかむ。【玉利朱音】

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