全国高校野球選手権静岡大会決勝が、29日の午前10時から草薙球場で行われる。04年以来19年ぶり7度目(前身の東海大一、東海大工時代を含む)の甲子園を狙うノーシードの東海大静岡翔洋と初優勝を目指す第4シードの浜松開誠館が激突する。両校は28日、各校のグラウンドで前日調整。参加108校107チームの頂点を決める大一番に備えた。

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「普段着野球」で頂上決戦に挑む。東海大静岡翔洋は決勝を翌日に控え、静岡市内の同校グラウンドで全体練習。フリー打撃やノックなど通常の試合前と変わらないメニューで約3時間半、汗を流した。森下倫明監督(58)は「相手ではなく、普段通りのプレーができるかが大事。力が入り過ぎているわけでもなく、いつも通りの準備ができたと思う」とうなずいた。

ノーシードから駆け上がってきた今大会。気構えもこれまでと変わらない。シート打撃で右翼へ柵越えを披露した土方謙伸外野手(3年)は「自分たちは挑戦者。失うものはない。緊張よりも『やってやる』という気持ちが強い」。米倉輝主将(3年)も「向かっていく気持ちを忘れず戦いたい」と闘志を燃やした。

練習終盤には、米倉が「待ってろ! 甲子園!」と青空に向かって大声で“決意表明”。ナインは時折笑みも浮かべながら、充実した表情で最終調整を終えた。静岡に敗れた2年前の決勝。ベンチ入りしていた米倉は「ここ(決勝)で勝つとやってきた。雰囲気も良い。絶対に勝ちたい」と結んだ。19年ぶりの聖地まで、あと1勝。チームが掲げる目標の「甲子園1勝」へとつながる道。譲らない。【前田和哉】