全国高校野球選手権大会に出場する履正社(大阪)が大阪府茨木市の同校グラウンドで練習を行った。

大阪大会決勝で大阪桐蔭に3安打完封した福田幸之介投手(3年)がブルペンで熱のこもった投球。「甲子園で優勝するために履正社に入った。圧倒した投球を見せたい」と気合十分だ。

2日の甲子園見学で今春センバツ以来、聖地の土を踏んだ。センバツでは高知との初戦に先発し、7回途中3失点で敗れた。春季大阪大会でも大商大に3-4で敗れ、4回戦敗退に終わった。「甲子園に行ったことで満足している部分があった。このままでは夏も同じように負けてしまう」。その悔しさが今の福田に生かされている。上級生として「背中で見せる」と朝練やトレーニング、声かけを率先し、チームの雰囲気も少しずつ変わっていった。さらに「どこのチームより練習してきた」という自信も安定した投球につながった。

「1回甲子園を経験している。行っただけで満足せず、浮かれずにやっていきたい」と19年以来の全国制覇へ気を引き締めた。