須磨翔風の「才木2世」槙野遥斗投手(2年)が3試合連続となる完封勝ち。2年春から背番号1を背負う身長182センチ右腕の粘投で、県大会初戦を突破した。
リベンジのマウンドだった。市西宮とは今夏兵庫大会5回戦で対戦。先発で6回6失点し、8強入りを逃した。「あの試合の悔しさでここまでやってきた。今日はスタンドに先輩たちも来てくれていたので気持ちは入りました」とリベンジに燃えた。
伸びのあるストレートに曲がりの大きいスライダーで相手打線を翻弄(ほんろう)した。被安打9でランナーを置く場面が多かったが、「ランナーが出てからギアを上げていい粘りができた」と要所を締めた。
5回にはこの日初めて三塁にランナーを置いた。3連打で無死満塁とされたが、西田修斗捕手(2年)がけん制で二塁走者を刺して1死。二、三塁となってから直球で空振り三振に仕留め、続く打者には3球ともスライダーで空振りを奪って無失点で切り抜けてほえた。「あの場面は三振を取りたい。広くコースを使うためにもスライダーがうまくいきました」。新チームからコンビを組む西田と息ぴったりだった。
9回9安打12奪三振無失点でリベンジ成功。最後の打者を抑えるとグラブを何度もたたいて喜びを表現した。「夏に負けたモヤモヤした気持ちが晴れた。先輩の前で同じ相手に勝利を見せることができたのでうれしかった」と笑顔を見せた。
これで地区大会から3試合連続完封で、27イニング連続無失点を継続中。無失点が続くことに「ちょっと意識する」と言うが、「点差がめちゃくちゃつくチームじゃないので、自分がいかに最少失点で抑えるかを考えて投げています」と頼もしい。中尾修監督(57)も「あとピッチャーが6人おるんですけど、なかなか使う機会がない」と笑う。
次戦の相手は強豪の東洋大姫路。エースは「しっかり準備して、また最少失点で抑えて勝ちたい」と意気込む。頼りになる長身右腕が勝利を届ける。【林亮佑】

