3回戦屈指の好カード、日本文理と新潟明訓の対戦は9-1の7回コールドで日本文理が大勝した。1番の本田愁聖左翼手(2年)が先制3ランを放つなど、14安打9得点で圧倒した。

 

日本文理の1番打者がチームに勢いをもたらした。0-0の2回裏2死二、三塁。「狙っていた」と言う本田は、初球の内角甘めに来たスライダーを強振した。打球は左翼フェンスを越え、公式戦初本塁打となる先制3ランを放った。「(打った瞬間)入ったとは思わなかったけど、打球を見たら入ってた。うれしかった」と笑顔を見せた。「チームとしても、この試合、先制点をテーマにしてた」と、この一打が試合の流れを呼び込んだ。

思い切りの良さが持ち味。1番としての役割は相手投手に球数を投げさせることが一般的だが、本田はファーストストライクを逃さない。1打席目に初球の直球を中前打にすると、2打席目には初球の変化球を狙い打ちしての3ラン。3、4打席目は凡退したが、どちらもファーストストライクを打った。「思い切りの部分で監督さんに使われていると思っている。初球の甘いストライクを積極的に狙っている」。初戦2回戦(佐渡総合、38-0)はベンチスタートだったが、鈴木嵩監督(43)のスタメン起用に応えて見せた。

今夏、この日と同じ会場、ハードオフ新潟で行われた準々決勝の東京学館新潟戦で8番三塁で先発出場。しかし5打数無安打と3度の好機で凡退。8-9と惜敗し、涙をのんだ。「自分が3年生の夏を終わらせてしまった。(夏に)負けた球場でもあったので、自分が打って、勝ってやろうと」。夏4連覇を逃した悔しさを胸に本田の逆襲の秋、本番はこれからだ。【大島享也】