秋季高校野球静岡県大会3回戦が、16日に県内4球場で行われる。清水東は、2018年以来5年ぶりの8強進出を懸けて今夏全国選手権出場の浜松開誠館に挑む。継投が予想される加藤一と宮原怜緒(いずれも2年)の右腕2人が、王者相手に全力で腕を振る。

加藤は、新チームから本格的に投手としての練習を始めたばかり。それでも、連日の投げ込みで、球種は3増。今大会は5球種を駆使して3試合に先発し、予選の沼津戦(5○4)では公式戦初完投も飾った。「自信になった」と日々、成長を続けている。宮原は高校入学と同時に投手に挑戦。持ち味の「打たせて取る」投球で今大会は予選を通じて3試合に登板し、3失点。「状態は悪くないと思う」と表情も明るい。

10日には、浜松開誠館の初戦を会場で観戦。15安打14得点を記録した強力打線を目の当たりにした。加藤は「想像以上に体がでかくて、スイングも速かった。失投は簡単に運ばれる。丁寧に低めに集めたい」と気を引き締めた。

チームの目標は最低から順に「県大会出場」「県1勝」「強豪私立撃破」と掲げる。浜松開誠館を倒せば、完遂だ。加藤は「出し惜しみをするような立場ではない。初回から今の全力をぶつけたい」。宮原も「今まで積み重ねてきたものを全力でぶつけたい」と言葉に力を込めた。【前田和哉】

○…1年夏から打線の中軸を担ってきた主将の中村夢咲志(むさし)内野手(2年)は、バットでの貢献を誓う。「4番・遊撃」でスタメン出場した県大会初戦の袋井戦では、7回1死一塁から右翼越えに適時三塁打を放つなど7-2の快勝に貢献。「浜松開誠館戦はチャンスも限られてくる。『ここぞの1本』にこだわってやっていきたい」と2試合連続のタイムリーに闘志を燃やしている。