第3代表決定戦は関根学園が開志学園に8-0の8回コールドで勝利し、北信越大会への切符をつかみ取った。決勝進出の日本文理、帝京長岡と、関根学園の3校は10月14日から福井県で行われる北信越大会に出場する。
関根学園の2番打者、植木琉友遊撃手(1年)は一塁上で少し控えめに右拳でガッツポーズをした。0-0の5回表2死二、三塁。「狙っていた」という外角スライダーを右前に運ぶ。2人を迎え入れ、均衡を破った。7回には貴重な追加点もたたき出した。2死一、二塁から再び右前にはじき返し、3-0とリードを広げた。3打数2安打、3打点で関根学園の3年ぶりの北信越大会出場の原動力になった。
安川巧塁監督(31)は「真面目で一生懸命な子。大会中に成長してくれた」と絶賛した。23日の準決勝は日本文理に延長10回タイブレークの末、1-5で敗れた。安川監督は自校に戻った後、気持ちを切り替えるために予定していたチーム練習を取りやめた。ベンチ入りメンバーには自主トレも禁止し、静養を促した。
ただ、植木は「監督がいなくなってから、控えメンバーと一緒に打撃練習をした」と笑った。「自分は自主トレをしないとうまくいかない」という努力家が、大一番で最高の仕事をした。【斎藤慎一郎】
【開志学園】関根学園に力負けし、創部初の北信越大会出場を逃した。エースの緑川悠斗投手(2年)は6回2/3を投げ、8安打5失点だった。4回まで毎回走者を背負いながら“粘投”も、5回に2失点。7回は2死から連打を浴びたところでマウンドを降りた。「失点したところはすべて先頭に四球を与えてしまった。調子もあまり良くない中で変化球を中心に序盤は投げられたと思う。それだけに5回の失点が悔しい」と振り返った。