興国がベスト8入りを決めた。3点差を追いつかれた直後の8回、4得点で突き放した。

68年に夏の甲子園で優勝した古豪。センバツ出場は同じ68年が最後で、56年ぶりの「春」をかけて、さらに上位を目指す。

元ロッテの喜多隆志監督(43)は「こだわってきたセンターへの当たりが多かったのはよかったです。うちは力がない。同じ方向を向いて、全員で束にならないと勝てない。前の試合(大阪桐蔭-近大付)とはレベルの差は歴然。泥くさく、興国らしく守っていくしかない。近畿大会に出場しないと目標の甲子園に行けないので、行きたいですね」と振り返った。

背番号11の西野輝(てる)投手(2年)が8回途中1失点と試合を作った。この夏、フォームを大胆にモデルチェンジ。オリックス宮城大弥投手(22)を参考に腕を下げ、インステップに変えたところ球速が増し、制球も安定した。

監督の信頼を一気につかんだ変則左腕は「低めを徹底したのがよかった。守りのチームなので、守り勝ってもっと上を目指したいです」と言い切った。