花咲徳栄が山村学園に勝利し、2年ぶりの秋季関東大会(栃木)出場を決めた。

プロ注目の石塚裕惺内野手(2年)が躍動した。初回、2死一塁で4番石塚が直球をフルスイング。「なんとか届けっていう思いでした」と打球は左翼スタンドへ吸い込まれた。高校通算17本塁打となる左越え2ランで先制。1点ビハインドの6回無死満塁でも逆転の右越え適時三塁打を放ち、5打点の活躍で勝利に導いた。「(6回は)なんとか1本っていう強い気持ちを持って打席に入った結果が最高の形になった」と振り返った。

岩井隆監督(53)は台湾で開催されたU18W杯で世界一となったU18日本代表にヘッドコーチとして同行し、約3週間チームを離れていた。「ちょっとずれている感じがあった。もう1回仕切り直してチーム作りをしなきゃいけない」と話した。石塚も先月10日の台湾との決勝戦は寮のテレビで観戦。「粘り強い野球は自分たちもまねしていかなきゃいけない」と刺激を受けた。

甲子園に1歩前進した。「自分中心にチームを引っ張って、なんとかこのメンバーで甲子園に行けるように頑張りたい」と力強く語った。