花咲徳栄が連覇を狙った昌平に逆転勝ちし、4年ぶり7度目の優勝を飾った。岩井隆監督(53)は「狙ってとった優勝。今年のチームは、主将を中心に一体感がある。打線は2、3回り目でよくつないでくれた」と話した。
5-5で迎えた7回無死一、三塁で更科悠風内野手(2年)が打席へ。初球の直球に手を出し、ファウルになったが手応えがあった。「ファウルを打ったときに、いけるなと思った。食らいついていこうと思いました」と4球目の直球を右中間にはじき返し、適時三塁打で2点を追加。「ノーアウトでつないでくれたので、自分もつなごうと思いました」と喜んだ。4打数2安打4打点と決勝で結果を残した。
新潟県燕市の出身。同じ新潟シニア出身の花咲徳栄OB広島韮沢雄也に憧れて、進学を決めた。岩井監督は「いいところで打ってくれた。おっとりした性格だが、成長した」と打撃面での進化を評価する。次の舞台は、関東大会(21日開幕・栃木)。更科は「力がないので、1球にくらいついていきたい」と意気込んだ。